本多静六自伝 体験八十五年 実業之日本社 2006年発行 1000円+税 ISBN4-408-39586-2
彰義隊遺聞 森まゆみ 新潮社 2004年発行 1600円+税 ISBN4-10-410003-X
けふは二冊です。「彰義隊遺聞」を読んでいたら、彰義隊結成を企てた本多晋といふ人が出てきました。足を怪我して当日上野山内に入れなかったので生き残って、維新後英仏独に渡り、上野東照宮宮司となっています。この人の娘婿が本多静六博士です。
「本多静六自伝」では首賭けのイチョウの事がのっています。日比谷公園建設の時、日比谷見附内にあった大銀杏の移植について、星亨と本多博士が論争したのです。大銀杏を移植してはたして活着するかどうかと議論を闘わし、本多博士が首を賭けても活着させると断言し、結局博士のほうが勝ったといふ曰くつきのものである。この大銀杏は、樹高22m、幹回り6m、樹齢400年といふものです。